スコアブック? 高校野球の魅力って?
スコアブック? 高校野球の魅力って? 2年目女子編集部員に分かりやすく説明してみました。(前編)
編:西28丁目というところです。
楊:地下鉄の?
編:はい。そこから15分くらい歩いたところです。もう少し大きな駅で言うと、琴似駅が一番近いです。あ、札幌に行かれたことは……
楊:でも、だいたい駅の周りぐらいしかないですよね。
編:そうですよね、札幌駅か、大通り公園のあたりか……
楊:か、あとは市場があるところ……なんだっけな……
編:JRが止まるところですよね……?あれ、私そこで自動車の免許取ったんですけど……あれ?
楊:(地図を見ながら)これ、どれがJRですか?
編:この黒いのがJRですね。
(あーあ、本当に地図広げちゃったよ……)
楊:北大があるのが、北口。
編:そうです。あ、私が行ってたのはこの桑園っていうとこですね。
楊:ああ、桑園、桑園!「くわぞの」って書く。あと苗穂。市場って苗穂?
(いや、もうそこまで来たらググッて下さい!)
編:市場は……私、市場に電車で行ったことがないかもしれないです。
楊:ふーん、そうなんだ……はい、それで……そろそろ高校野球の話します(笑)?
編:あ、はい! 一応質問を書き出して……。
楊:(笑)。どうぞどうぞ。
(ほっ……)
編:あの、私スコアブックについては何も存じ上げないと言いますか……。
楊:スコアブック見ますか?
編:いいですか?
楊:僕らは、毎試合、普通にやっていることなんですけれど。
編:こういう、スコアを記入するためのノートみたいなものが売ってるんですか?
楊:スコアブック売っていますよ。でも新聞社とかは自前のものがありますけど。(ページめくりながら)これは……、駒苫(駒大苫小牧)か。
編:あ、林選手!
楊:え、ご存じで? 詳しいじゃないですか。
編:この五十嵐選手は、親族が行った高校の野球部でコーチしていたらしいです(笑)。
楊:え、本当!?
編:札幌の私立高校で。
楊:へえ!よくしゃべる子で、おもしろい子だったんですよ? この人は前の年も出ているんですよね、2年生で。
編:副キャプテンでしたっけ?
楊:そうかもしれない。林君がキャプテンでしょ、このときは。
(いやいや、さっきからなんでインタビュイーが質問をしているんですか……)
編:このときは……そうですね。前の年は佐々木キャプテンでしたね。
楊:そうそうそう。佐々木君は今、駒苫の監督さんでね……いやいや、それでスコアブックの話しをするんですよね(笑)?
編:し、失礼いたしました! 分からないことを何でも聞いてよいとのことだったので……。
楊:聞いてください、なんでも。
編:まず、なんでこんな暗号みたいなのを使うんですか?
楊:結局、(指をさしながら)これ、「8」っていうことはセンターフライなんですけど、センターフライってカタカナで書くより、この方が絶対速いじゃないですか。
編:これは、ゼッケン8の人がとるから8、ということですか?
楊:あーまあそうだね。あのー……そうですねー……背番号というのは、守備位置通りに守らなくてもいいんですよ。
(いや、ゼッケン、突っ込んでいいんですよ。お気遣い、いらないですよ…)
楊:でも基本的には、ピッチャーが1、キャッチャーが2、ファーストが3、セカンド4、サードが5、ショートが6、レフトが7、センターが8、ライトが9というように、守備位置を数字で表すんです。ただし、10番の子がピッチャーをすることもあるじゃないですか。だから背番号とポジションは完全な関係というわけではないんですけどね。守備位置を表すということです。
編:じゃあこれ(「3」)は……ファースト。
楊:そうです。で、丁寧に書く人は、これは1番バッターだから1アウトは当然なんですけど、丁寧な人は「センターフライ」って書いて、「1アウト」ってアウトも普通に書きますけど。僕らは見れば分かるんで、1アウト、2アウト、3アウトって、普通に書いてますけど。
編:これ(「K」)は三振ですか?
楊:そうです。
編:どうして三振は「K」なんですか?
楊:それはね、色んな説があって……日本では正の字を数える時に五つで、正で数えるじゃないですか。アメリカでは五ずつではなくて三を一つの区切りにするらしくて、いちにーさんと(Kを三画で)書くらしいです。でも本当かどうかは分からないです。
編:初めて知りました。